歌い踊るアケビ

▼どうしたら、本当の自分になれる?
旅の途中でせんぷうきさんに出会い、CAFEせんぷーきの仲間になったカラスのアケビ。群れで生きるはずのカラスがなぜ一人旅をしていたのでしょう?実はアケビのお母さんは大ヒットTVドラマ『嗚呼、アー王朝』に夢中になって、アケビのことを「アー王朝の末裔」と信じて育ててきた、少し変わったお母さんでした。(『アケビの場合』参照)
母親が突然いなくなってからも、言いつけを守り、「仲間を集め、いつか十万の兵とともにアー王朝を再興する」ことを目指してきたアケビ。自分がアー王朝の末裔でも何でもない、「ただのカラス」だと知ってからも、ふとした時にアー王朝の歌を口ずさんだり踊りを踊ってしまい、「王朝モード」で生きている自分に気がつきます。どうしたら、ただのカラス、本当のアケビになれるのか、悩んだアケビは、母を、そして自分を探す旅に出たのです。
旅の途中で出会ったのは、本や漫画が好きな、マイペースな仲間たち。彼らと一緒に読書しながら旅を続ける間、たくさんの物語に触れたアケビは「このままでもいいのかもしれない」と思うようになりました。「だってもしかしたら、わたし本当に、アー王朝の末裔かもしれないじゃない?」「大どんでん返しがあるかもしれない」
アケビはいつか母とそんな話ができる日を夢見ています。歌ったり、踊ったりしながら。


