フクちゃんにお手紙を届けるトナカイのアカハナさん

▼郵便配達員、仕事を語る
読者のみなさん、はじめまして、アカハナです。見ての通り、トナカイです。鼻は赤くないです。ごめんなさい、名前がアカハナなんです。
今日は雪だるまのフクちゃんに、里帰り中のサラちゃんからのお手紙を届けました。北極の雪景色の中であの白い方達を見分けるのはなかなか難しいんですけど、フクちゃんはパーマヘアで、おまけに髪がピンクみたいなオレンジ色だから遠くからでも分かるんです。
今は郵便配達をやってますけど、うんと若い頃はみなさんがイメージするようなサンタクロースのソリを引いてたこともあるんです。ある年のクリスマス・イブに腰を痛めてから、サンタの方は引退して、郵便配達に転向しました。
クリスマス・プレゼントは、お届け先に気づかれないように届けなきゃいけないので、結構気を遣いましたよ。空も飛ばなきゃいけないので、なかなかハードな仕事なんです。トナ界隈では花形の季節労働だから、目ちたがりだとか、脚自慢の荒くれ者も集まってくるし、対トナ関係にも気を遣いましたよ。そのぶんお給料は良かったんですけどね。
今の仕事は郵便を届ける手応えがあるのが気に入ってます。クリスマスって、私達トナカイはただ走り回ってるだけで、プレゼントを届けるところも、子ども達の顔も見たことないんですよ。ええ。やっぱり誰かの顔を見たり、喜ぶところなんかを見たいですよね。


