波止場の時間

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波止場のベンチに腰掛け、売店で借りてきた雑誌を読みながら雪だるまのサラちゃんが乗った船を待つおにぎりさんとカッパさん。
(1)
カッパさん:(雑誌に夢中)
おにぎりさん:(沖を通り過ぎていく船を見て、足をばたつかせながら)「あー、また行っちゃったねー」
(2)
冬の海の上をカモメの群れが舞っています。
おにぎり:(沖合の船を指さして)「アッ、あれは?サラちゃんじゃない?」
カッパ:(おにぎりさんが指さす方向を見ながら)「あれはー…、貨物船じゃないかな」
(3)
おにぎり:(違う方向を指さして)「あっちは?!」
カッパ:(少し首を伸ばしながら)「ん~、漁船かな」
(4)
おにぎり:(両手を上げ、はしゃいだ様子)「漁船ってお刺身食べ放題?!いいないいな!ね?!」
カッパ:(おにぎりさんに顔を向けて)「ねー」
穏やかな波が寄せる冬の波止場にはゆっくりした時間が流れています。沖合からはカモメの鳴き声。ふたりが座るベンチの近くでは、二羽のカモメが、食べ物はないかときょろきょろしながらも、二人の様子を見守っています。
はやく来ないかなあ、サラちゃんの船!


