道中、はずむおしゃべり

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(1)ルーミが手綱を握るトナカイの橇(そり)は北極の薄明かりの中を港に向かって走っている(ルーミの後ろにいるのは社長。最後列のサラの隣のQちゃんの姿もちらりと見えている。)
ルーミ:(少し声を張り上げながら)「ところでさ、サラちゃんの故郷(ふるさと)はどこなの?」
サラ:「清流町(せいりゅうちょう)です!!」
(2)初めて聞く街の名前に興味津々のルーミ;
ルーミ:(顔を少し横に向けながら)「へえー、せいりゅう?どんなところ?」
サラ:(胸の前で両掌を近づけながら)「町の真ん中を清流が流れているんです」
(なぜか社長も同じポーズ)
(3)身を乗り出して前列の社長に何かを渡すサラ;
サラ:「私をつくってくれた人達の写真もあるんです!」
ルーミ:(後ろを振り返り)「写真!?スゴイ!見せて見せてー!」
(4)手綱を放り出し、完全に後ろを向いて社長と一緒に写真を覗き込むルーミ;
サラ:「真ん中に写っているおやきさんが撮ってくれたんです」
社長:「おやきさん?」
ルーミ:「ああ、この、丸っこい人?」
この回の隠れた主人公は、ルーミ達のおしゃべりをラジオのように心地よく聞き流しながら黙々と走り続ける、ベテラン・トナカイ。
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